労働基準監督官の漫画:「ダンダリン」 とんたにたかし/田島隆/鈴木マサカズ

  

広島県芸南地方。
その町並みに懐かしさを感じながら車を走らせるインテリ系の女性。
交差点で、突然飛び出してきた車に驚き、急ブレーキ。
目の前で2台の車が衝突。

事故を起こした西川という男性は、警察官による取調べ中、
なぜ停車せず優先道路に侵入したのか、自分でも覚えてないと言う。
最近、寝る時間もないほど仕事がきつく夜遅くまで働いている、という言葉に
「どこの事業所に勤めてるの?
 もう少し詳しく勤務形態を教えてもらえませんか!?」
と思わず口を出してしまう。

彼女の名は、段田凛(だんだりん)。職業は、労働基準監督官。

西川が勤務しているのは、鴨光(かもみつ)リフォームという株式会社。
一見、リストラされた人間を積極的に雇っているように見えるけれど、、、
本当の目的は、就職させる代わりに、自分の家のリフォームを契約させることだった。
そして、契約後は、厳しいノルマやパワハラにより、退職に追い込んでいた。

芸南労働基準監督署に赴任した断田は、指導員の土手山(どてやま)に
鴨光リフォームの調査をしたいと申し出る。

だけど鴨光リフォームは、土手山自身も目をつけていた事業所だったから
「新入りは当分、所内で書類を書いていればいい」と言われてしまう。

段田は諦めず、
「被害自動車の1台は私の車、被害者だから担当する権利がある」と言うと、
土手山は、
「めがねのお嬢ちゃんは所内でおとなしくしとくんがお似合いじゃぞ」と言い放つ。

カチンときた段田は、 
「うちだって労働基準監督官じゃけんね!!
 馬鹿にするのもいい加減にしんさいよ!!」
と広島弁丸出しで土手山を責め立てる。

静まり返る室内・・・。
またやってしまった、、と焦る段田。

そこへ女性の相談者が現れ、 言い争いは一時中断。
相談の内容は、仕事が原因で夫が自殺未遂をしたというものだった。

職場でひどいイジメに合い仕事を辞めたものの、次の就職先も決まらず
発作的に車に飛び込んだと言う。
命には別状はなかったけれど、足に障害が残るかもしれないと。

土手山は、すでに辞めた会社との因果関係をハッキリさせることは難しいと言う。
諦めて帰ろうとする女性に、「参考までに」と会社名を聞く段田。
女性の口から出た事業所は、なんと鴨光リフォームだったんだ・・・。

土手山と段田は、事業所へ出向くものの、社長は臨検を拒んで、客との契約があると出かけてしまう。
その傲慢な態度に、土手山は、
「監督官をなめたら一体どうなるのか・・このわしがガッツリ教えてやるけんのう・・」
と不敵な笑みを浮かべる。

労働基準監督官は「労働Gメン」とも呼ばれ、厚生労働省職員でありながら、特別司法警察員として逮捕・送検する権限も持ち合わせている。

労働基準監督官の漫画「ダンダリン」は、大ヒットした行政書士の漫画「カバチタレ」の作者が原作を担当。
労働基準法により、悪徳企業から労働者を守る、熱い労働基準監督官の姿が描かれている漫画だよ。

 
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◆ 労働基準監督官の漫画「ダンダリン」について語る ◆

「ダンダリン」を読んで労働基準監督官になった人、
労働基準監督官を目指している人のコメントも待ってるね♪


労働基準監督官の漫画:「ダンダリン」 とんたにたかし/田島隆/鈴木マサカズ  への投稿 : 1件

  • みつる

    色々な職種を転々としてきましたが、民間企業は残業が多い。
    「ダンダリン」はドラマから入りましたが、何も言えずにいる労働者のために戦ってくれる労働基準監督官に胸を打たれました。
    これからは、泣き寝入りをせず、戦う選択を選ぶ強さを持ちたいです。

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