主人公の斉藤英二郎は、永禄大学医学部を卒業して、永禄大学付属病院で研修医をしている。
医師になるためには、大学で6年間医学を学んで、医師国家試験に合格しなければならない。
国家試験に実技は含まれていないから、現場で経験を積むために研修医として2年間大学病院で研修をするんだ。
医師の仕事は高給だと思われているけれど、研修医時代は、1日平均16時間労働で、月給3万8千円。
だから研修医の間は、夜勤の当直アルバイトをしたりして生活をつながなければならなかった。
斉藤が当直のアルバイトにやってきたのは誠同病院。
夜勤の時間帯は、救急で運ばれてくる患者がほとんど。
そこは戦場のような状態で、斉藤は何をしていいか分からなかった。
一方、同じ当直の牛田は、手馴れた様子で、てきぱきと治療にあたっていた。
斉藤はこれだけ忙しくても誠同病院が救急の受け入れ拒否をしていないことを知り感動する。
だけど、本当は、より多く治療費を回収するために、交通事故患者だけを受け入れていたんだ。
ある日、斉藤ひとりで当直をすることになった。
研修医がひとりで当直をするということに、緊張と戸惑いを隠せない斉藤。
そんな中、交通事故で患者が運ばれてきた・・・・。
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