裁判官の職業漫画:「裁判員の女神」 かわすみひろし/毛利甚八

  


◆「裁判員の女神」 のあらすじ

2009年5月21日に始まった裁判員制度は、3人の裁判官の他に
無作為に選ばれた6人の一般人が共に罪を裁いていく制度。
古い慣習で凝り固まった司法に新しい風が吹き込まれることが期待されている。

大学4年生で司法試験に合格、東京地裁・刑事部の左陪席(裁判長の左に座る判事)を2年勤め、
今年で26歳の裁判官・勇樹(ゆうき)美知子は、とても優秀で、最高裁の局付(きょくづき)になると噂があった。
ただ、かなり個性が強いとも言われていた。

東京から海鳴市へ転勤となった勇樹は、買ったばかりの自転車を走らせていると
きれいな海が見えてきた。
いすに座って絵を描いている年配の男性に声をかけると、
孫の釣りを付き合う間やることがないから見張りがてら絵を描いていると言う。
その時、孫の清志郎の竿に大きな魚がかかる。
「自分で釣り上げろ」と言う祖父。
大声で応援する勇樹。
清志郎が釣り上げたのは、大きな真鯛だった。
喜ぶ清志郎。
「それじゃあ行こうか」と男性に連れて行かれた先は居酒屋。
早速釣った魚を刺身にしてもらったのだった。
楽しく話をしていた勇樹がふと時計を見ると、17時を過ぎている。
慌てて店を飛び出す・・・。

裁判所宿舎では、刑事部の同僚が、勇樹の引越しの手伝いをするため、勇樹の到着を待っていたのだ。
早速失敗をしてしまった勇樹。

勇樹は、刑事部の裁判官室に案内される。
出てきたのは、山崎裁判長。
なんと一緒に魚釣りをした年配の男性だった。
そして右陪席の光浦もいた。

裁判員裁判で裁判に参加するのは、山崎、光浦、勇樹の3人の裁判官と、一般市民の裁判員。
裁判員に選ばれたのは、
人を裁くことを恐れる会社員・佐藤、
たまたま住民票が残っていたホームレス・戸浦など。

「自分が裁判員なんて・・・」と言う戸浦に、
「あなたのような人に裁判員になっていただきたい、
 被告人はあなたによく似た境遇の方、
 あなたでしか理解できないことがたくさんあると思う」
と優しく話しかける勇樹。

裁判が始まり、すぐに決め付けようとする佐藤に反して
冷静に判断をしようとする戸浦。
事件や被告人に向き合いながら、自分達も成長していく。

見た目はかわいらしい勇樹だけど、若くして裁判官になっただけあって、言葉には重みがある。
そして、いつも笑顔で明るく悩みがなさそうに見えるけれど、裁判官になったのには理由があった・・・。

厳しい刑を与えて目障りな人を閉じ込めるだけでは何も解決しない、
ジョン・ロックが残した『人民の福祉は最高の法である』という言葉、
皆が幸せに生きる社会を作れば犯罪はなくなり刑法なんていらなくなる、
再犯が起こらないためにも、事件の真相、原因をつきとめることは大事だと教えられる漫画だよ。

原作者は「家裁の人」も手がけた毛利甚八。
家裁の人」と同様に、裁判を通して人間の本質が表れていくよ。
人を裁くには、被告人を犯罪者ではなく、一人の人間として見なければならないんだ。

1話が終わる度に裁判員制度についてのQ&Aがあるから、読み進めるたびに裁判官の知識が深まる職業漫画だよ。
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>>裁判官とは?

◆マン活王子の職業漫画書評点数
  リアル度 ★★★★★
  モチベーション ★★★★☆
  ストーリー性 ★★★★★
 
 
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  真実を知りたい 
  犯罪をなくしたい
  人を助けたい
  自分に自信がない
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◆ 裁判官の職業漫画:「裁判員の女神」について語る ◆

「裁判員の女神」を読んで裁判官になった人、裁判官を
目指している人のコメントも待ってるね♪


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