画商の漫画:「さよならソルシエ」  穂積

  
さよならソルシエ
 マン活王子の
 職業漫画書評点数!
 3
 4
 5
 この職業漫画は
 こんな人におすすめ♪
 ・進みたい道がある
 ・表現したいことがある
 ・夢を追い求めている
 ・芸術に興味がある
 ・真実を追究したい
>>画商とは?

 ◆「さよならソルシエ」 のあらすじ

1885年。
パリに、天才画商と呼ばれる、テオドルス・ファン・ゴッホという青年がいた。

テオドルスは、グーピル商会の支店長。
魔法使い(ソルシエ)のように、その人が今求めている絵を見極めることができた。

権威と保守のパリの画壇界で、自由に振る舞うテオドルスは風雲児扱いされていた。

グーピル商会の本部長からは、
グーピルの顧客はブルジョワのみ、
扱う作品は、フランス学士院に属する芸術アカデミー大家のもの、
グーピルは、パリでもっとも栄誉のある一流画廊、
絵だけでなく品格も重要、
と言われながらも

品格なんて窮屈なもの、
この世界にはもっと鮮やかな新しい才能と芸術が存在する
とまるで聞く耳を持たないテオドルス。

いつの世も体制は内側から壊すほうが面白いと、
アカデミーの認めていない絵を路上で売りさばいたり、
まだ日の目を見ない若手画家を集めて、自由出品の展覧会を開く準備をし始めた。

そこへふらりと現れたみすぼらしい青年。
フィンセント・ファン・ゴッホ。
テオドルスの兄だった。

フィンセントは、子供の頃から、テオドルスに、
「兄さんは絶対すごい画家になれる」と言われ、絵を描き続けていた。

フィンセントの絵は、テオドルスの人生にも大きく影響していた。

生涯忘れることができないほど心ゆさぶる作品に出会えたとき、
その絵が絶望をひととき忘れさせてくれる、
芸術には人生を変える力がある、
とテオドルスは芸術の虜になっていた。

絵画の面白さを街中に伝えることを目的に行うアンデパンダン展に、フィンセントも誘う。
テオドルスは、フィンセントの絵を世界に広めようとしていた・・・。

「さよならソルシエ」は、宝島社の「このマンガがすごい!」で、2014年オンナ編の第1位に輝いた衝撃作。

名前や一部の設定はフィクションだけど、ストーリーは実話じゃなく、
漫画家・穂積の世界感で描かれた作品。
芸術家だから分かる、「芸術家の心理」が表現されているんじゃないかな。

プロの芸術家になるには、多くの人に認められなければならない。
とても険しい道だけど、絵描きにとっては、それが自分にとっての使命のようなもの。

絵を描くことで、この世に、自分の想いがつまった、生きた証を残せる。

プロの画家になるのは難しいけれど、たとえ売れなくても、表現したい気持ちがある限り、描きつづけてほしいな。

その強い想いが、絵に命を与え、気持ちが伝わる、人々が感動する作品につながるんじゃないかな。
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◆ 画商の職業漫画「さよならソルシエ」について語る ◆

「さよならソルシエ」を読んで画商になった人、
画商を目指している人のコメントも待ってるね♪


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