裁判官の漫画:「家栽の人」 魚戸おさむ/ 毛利甚八

  


<◆「家裁の人」 あらすじ

家庭裁判所の判事・桑田義雄は、他の裁判官とは少し違っていた。
父親が高裁の長官で、桑田自身も優秀なのに、出世には全く興味がなく
家庭を大事にして転所も拒否。
大の植物好きで、昼休みには町を探索したり、花屋の店員も見習う程、植物に詳しくて植物を愛している。

「家裁の人」は、各話に植物の名前のタイトルがついていて、
その植物の育て方や性質が、登場人物の性格や問題の解決など、ストーリーに自然にからみあって、本当によくできた話だよ。

「冬を耐える気分もオツなもの
 乗り切れば、春の美しさがわかる」

「内側が傷つきやすいからトゲを持つ」

など、植物と人間社会がうまく溶け合っている。

桑田は、植物はかけた愛情に必ず答えてくれると言う。

裁判官の桑田が抱える案件は、離婚問題、少年事件、相続問題など様々で、
月平均500件近くの事件を抱えている。

家庭に根ざす問題が多いと、
離婚をする際の慰謝料を考える前に、離婚するに至った根本的な原因、
罪を犯した人に罰を与える前に、家庭環境など何が犯罪をおこさせたのか、
をはっきりさせることが、その人のためになると考えている。

「すべての人を幸せにすることなどできるわけない、
 失敗した人が、ほんの少し良くなる方法を考えてあげるのが僕らの仕事」
と日々依頼者のことを考えて、真剣に1つ1つの案件と向き合っている。

「当事者の言い分を聞いて、なんらかの結論を出すのが仕事で、
 私の出す審判はどちらかを勝たせたり負かしたりするものではない」
と言って、離婚問題を抱えている依頼者に、
「子供の幸せは争って与えるものではない」
「タイミングよく気を遣ってやれば、何でもスクスク育つ」
と植物をからめて助言する。

最近はモンスターペアレンツが多く、学校の先生が教育しにくい環境になっている。
でもいつの時代も子供に大きく影響を与えるのは家庭環境。
学校教育と家庭環境がバランスよくなれば、子供によい影響を与えられるんじゃないかな。

原作者の毛利甚八さんは、写真家、雑誌のライター、少年学院での面接委員を
されていたこともあって、そういった経験が作品に生かされいるんだと思うよ。

「家裁の人」は、一見難しそうな漫画に思えるけど、
すごく読みやすくて、何度も読み返したくなる、大切にしたい漫画だよ。

忙しい現代、ゆっくり植物とむきあう時間を持って、植物を大事にする心を育むと
リラックスできて何かよい答えも出るかもしれないね。

「木はどこへも逃げていけないから、そこで一生懸命花を咲かせる
 だからとてもきれいなんじゃないかな」
など、優しく諭してくれる桑田裁判官のような人に相談にのってもらいたいと思うよ。
「家裁の人」を読んで、こんな裁判官になりたい!と思ってくれる人が増えるといいな。

「家裁の人」は裁判官の仕事内容が分かるだけじゃなく、
悩んだときに答えをもらえるような、人に贈りたくなる漫画だよ。

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>>裁判官とは?

◆マン活王子の職業漫画書評点数
  リアル度 ★★★★★
  モチベーション ★★★★★
  ストーリー性 ★★★★★
 
 
◆こんな人におすすめの職業漫画♪
  
  植物に興味がある
  癒されたい
  家庭がうまくいっていない  
  夢を追いかけている
  仕事で挫けそう

 

 

◆ 裁判官の漫画「家栽の人」について語る ◆

「家栽の人」を読んで裁判官になった人、
裁判官を目指している人のコメントも待ってるね♪


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