裁判官の職業漫画:「裁いてみましょ。」 きら/酒井直行

  

裁判官の職業漫画:「裁いてみましょ。」 きら/酒井直行


◆「裁いてみましょ。」 のあらすじ

神奈川地方裁判所で刑事補・長澤あずさ、29歳。
裁判官6年目になるのに、今でも胃が痛くなることが多い。

あずさは初めて裁判員制度で裁判官を務めることになり、
遠距離恋愛中の恋人・検事の尾崎瞬には、
「一般市民が裁判に参加するのはいい制度」と言っていたものの
緊張と動揺が大きく、電話口で瞬にあたってしまう。

裁判員制度の裁判員候補には、20歳以上の選挙権を持つ一般市民なら誰でも選ばれる。
選ばれた裁判員が、アメリカの陪審員制度のように、殺人・傷害致死事件の被告人を裁くことになる。

あずさは、実際に裁判員候補者を目の前にし、めまいがしそうになる中、
裁判員を決めるために、忌避手続きを始める。

忌避手続きとは、裁判員候補者との質疑応答で、事件に対して先入観や偏見を持っていないかなどを確認すること。

裁判員候補者の中から裁判員が決まり、審理が始まった。

今回の事件の被告人は、別れ話のもつれから不倫相手を殺害してしまった女性だった。

審理の後、評議室で裁判官と裁判員による評議が行われた。
裁判員は全員、人を裁くのは初めての為、質問攻めでなかなか先に進まない。

罪を犯した人は逮捕されてからは被疑者と呼ばれ、裁判が始まったら被告人と呼ばれる、
など説明をするものの、普段裁判と関わりのない一般市民にはすぐに受け入れられない。

ワイドショー好きの主婦には、テレビ報道などでの先入観や偏見は評議の判断を狂わせる可能性があるから
法廷で得た情報だけで判断するようにと注意する。

そして、なんと選ばれた裁判員の中に前科者がいることが分かり、ますます動揺するあずさ。

裁判が進むにつれ、色々な悩みを抱えるものの、
普段から頭が固いと言われているあずさは、恋人にまで心のうちを話せずにいた。

でも、前科者である裁判員の冷静な意見や恋人の言葉をきっかけに、裁判員を注意していた自分自身が
偏見を持っていたことに気づかされる。

裁判員達と意見を出し、ぶつかりあいながら、裁判員制度が形になっていく。

毎回判決を言い渡すときは胃に穴があきそうになるあずさ。
仕事上、検事の彼との結婚も難しい。
自分には裁判官の仕事は向いていないんじゃないかと葛藤しながらも、裁判員達と関わりながら、自分の道を開いていく。

「裁いてみましょ。」は1巻完結のお話だけど、よくまとまっていて、
裁判についてだけじゃなく、大人の恋愛も描かれているから、重すぎずさらっと読めるよ。
キリっとした真面目な美人裁判官のあずさが、もがきながら頑張っているところも感情移入しやすいよ。
死刑などのテーマもあるのに、イラストに背景があまり描かれてなくて白い部分が多いから、全体的に暗い印象がないよ。

「裁いてみましょ。」は、日本でまだ裁判員制度が始まっていない時、裁判員制度を想定して描かれた漫画。
実際の裁判員制度とは違うところもあるけれど、裁判官の仕事内容を垣間見れる職業漫画だよ。
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>>裁判官とは?

◆マン活王子の職業漫画書評点数
  リアル度 ★★★★☆
  モチベーション ★★★★☆
  ストーリー性 ★★★★★
 
 
◆こんな人におすすめの職業漫画♪
  
   
  正義感がある
  今の仕事が合っているか分からない
  夢を追いかけている
  仕事で挫けそう
  自信をつけたい

 

 

◆ 裁判官の職業漫画:「裁いてみましょ。」について語る ◆

「裁いてみましょ。」を読んで裁判官になった人、裁判官を
目指している人のコメントも待ってるね♪


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